五輪初代表の女子柔道・山部に78キロ級3大会ぶり金の重圧
アテネ以来の頂点に立てるか。
リオ五輪女子78キロ超級代表最終選考会を兼ねた全日本女子柔道選手権決勝は、昨年の世界選手権同級3位の山部佳苗(25)が、同2位の田知本愛(27)に一本勝ち。代表に決まった。
このクラスは毎回五輪でメダルを取っているが、金メダルは04年アテネ大会の塚田真希が最後。08年北京大会は、連覇を狙った塚田が決勝で中国選手に逆転負けをくらい、前回のロンドン大会も杉本美香が決勝でキューバ選手に判定で敗れた。
日本は柔道発祥国だけに「金メダル以外はメダルじゃない」と言われている。これが五輪の代表選手にとって大きなプレッシャーになっている。この大会、2年ぶり3度目の優勝で初の五輪代表となった山部は「攻める柔道で金メダルを目指す」と言ったが、リオで体の大きな相手と戦う前に、五輪の重圧をねじ伏せなければならない。