王者怪我でリオ欠場か 日本柔道「最重量級」に復活の目
男子柔道の絶対王者が今年8月開幕のリオ五輪を欠場する可能性が出てきた。
フランス柔道連盟は2日(日本時間3日)、ロンドン五輪100キロ超級金メダルのテディ・リネール(26)が肩の故障で、6日開幕のグランドスラム(GS)・パリ大会を欠場すると発表した。8度の世界選手権優勝を誇るリネールはリオでの連覇を目指して1月にトレーニングを再開。GSパリ大会に向けて順調な仕上がりぶりを見せていたそうだが、2月に入って痛めたとみられる。
今後は4月下旬の欧州選手権での復帰を予定しているものの、リネールはロンドン五輪以降、両肩痛に悩まされている。国際柔道連盟(IJF)ポイントランキングは2950ポイントを獲得してトップに立っており、リオの出場資格は満たしているが、患部の回復次第では欠場を強いられる。
日本伝統の最重量階級は100キロ超級に変更された00年シドニー五輪以降、3大会連続でメダルを獲得。北京では石井慧が金を獲得したが、前回のロンドンでは上川大樹が2回戦で敗退し、表彰台にすら上がれなかった。
同階級の日本代表候補は七戸龍(27)、原沢久喜(23)の2人。両者ともリネールの前に何度となく畳に沈められてきた。
絶対王者が欠場なら日本勢には金メダル取りが義務付けられる。