北朝鮮に完敗 なでしこジャパンは情けないにも程がある
それにしても情けないにも程がある。目の前で優勝をかっさらっていった北朝鮮は、核ミサイルを平気でぶっ放すような国。経済制裁の一環として、東アジア・サッカー連盟の田嶋会長(日本サッカー協会会長)が「我々としては国際情勢、国連決議を踏まえて支払うことはできない」と北朝鮮に対して優勝賞金7万ドル(約785万円)を支払わないことにしたのも、そのためである。
しかし、政府・自民党は「最大限の圧力をかける」と言いながら、一向に手詰まりのまま。せめてサッカーでスカッと圧勝して「留飲を下げさせてくれよ!」と思ったら逆に鬱憤がたまるようなヘッポコ試合を見せつけられた。スポーツファンの菅野宏三氏(ビジネス評論家)がこう言った。
「北朝鮮の選手は命懸けで戦っています。それは局面ごとのプレーを見ただけで分かります。あのオンボロの小型船で日本海を渡り、日本にやってくるような国民です。ぬくぬくとやっている日本人選手はメンタルの鍛え方で後手を踏み、今大会は有利な戦いの出来るホームでの完敗劇です。拉致問題しかり、ミサイル発射しかり、核を巡る問題しかり、政治的には関係性の良くない国同士ですから、せめて同じ土俵に立って正々堂々と戦えるサッカーの試合では圧勝してほしかった。国民は落胆していますよ」
まったくだ。なでしこは韓国、中国を撃破しながら最終戦で北朝鮮にボロ負け。「よりによって……」とグチのひとつも言いたくなる――。