パチューカ敗退も 本田&ハリル“仲良くニンマリ”の裏事情
相思相愛の2人が「してやったり」とほくそ笑んでいる姿が見えるようである。メキシコ・パチューカ所属のFW本田と日本代表監督ハリルホジッチの「2人」である。
イタリアのミランで戦力外となり、ロシアW杯予選終盤戦の代表から外れると「本田不要論」が飛び交うようになった。しかし「ハリルさんは本田を常に高評価しており、体調が万全だったらロシアに連れて行く」と親しい人には漏らしているという。ただし――。本田自身が復調ぶりを見せない限り、代表に復帰させてもチーム内はギクシャクするばかり。
そんな本田にとってUAEで開催中のクラブW杯は、存在感をアピールする格好の舞台である。
初戦でアフリカ王者のカサブランカを撃破。そして日本時間13日午前2時キックオフの準決勝・南米王者の強豪グレミオ(ブラジル)戦でキレキレのプレーを随所で披露した。前半8分にチーム1本目となるシュートを放ち、前半アディショナルタイムに圧巻プレーでスタンドを沸かせた。
ピッチ中央付近から味方とのワンツーでグレミオ陣地を突破。最後は屈強DFジェロメウをはじき飛ばし、ペナルティーエリア内で「1点モノの場面」を迎えた。惜しくも左SBの元新潟DFコルテスに阻まれ、千載一遇のチャンスをフイにしたが、グレミオのDF陣を大いに慌てさせた。
パチューカは、格上グレミオ相手に互角の戦いを挑んだが、延長前半5分の失点で力尽き、決勝進出はならなかった。しかし、クラブW杯の桧舞台で復調をアピールした本田は「これでロシアW杯当確」と人知れずニンマリしているハズだ。