六川亨の目 コロンビア戦で勝ち点1ゲットするための戦術
相反する思いにとらわれながら、ロシアW杯グループリーグの組み合わせ抽選会を見守った。
「決勝トーナメント進出のためにもくみしやすい相手に恵まれて欲しい」
「真剣勝負の場で優勝候補と真っ向勝負。ジャイアントキリング(大どんでん返し)を見せてもらいたい」――。
抽選がどんどん進んでいき、読み上げられていない国は、お隣の韓国と日本だけとなった。その時点で“空白”となっているのはドイツ、メキシコ、スウェーデンが入ったF組とコロンビア、セネガル、ポーランドが入ったH組。韓国のF組が決まり、つい「何だかなぁ~」というセリフが口をついて出てしまった。
せめて1試合は「ドイツ、ブラジル、アルゼンチン、フランスなどW杯を制覇した経験のある強国に向かっていくハリルホジッチ日本代表が見たかった」というのは、大方のサッカーファンに共通する思いだろう。
いずれにしても、日本が入ったのは「簡単にグループリーグを突破できる組」ではないが、戦う前からグループリーグ敗退確定の「死の組」というわけでもない。