ジャンプを研究し真似 ヘルツルは高梨沙羅の“コピー選手”
W杯未勝利だが、愛くるしい笑顔は金メダル級だ。
ジュニアの世界選手権では表彰台の常連。14年、15年個人銅、16年個人金、団体銀。W杯デビューは12年。13年の世界選手権は、故障したダニエラ・イラシュコ・シュトルツ(34)の代役で出場し、個人9位。新種目の混合団体は銀メダル獲得に貢献した。1月のW杯蔵王大会で過去最高の2位。日本とは相性がよく、15年札幌大会でも3位に入り、これがW杯初の表彰台だった。
母国の女子ジャンプは、ソチ五輪銀メダルのシュトルツが第一人者だが、若手トップはこのヘルツル。身長が153センチで高梨沙羅(152センチ)と背格好が似ていることから、コーチ陣は勝ちまくっていた当時の高梨のジャンプを研究し、真似させたことがあった。
五輪は前回のソチに続いて2度目。まさかの表彰台に立てば人気者になることは間違いないのだが……。