日本のプロは頭を使っているのかと疑いたくなる
47年も前に戸田が言ったことを思い出しながら、日本プロで50歳の谷口が勝つのを見た。
近頃、日本オープンでさえラフに入れてもグリーンに乗せられる甘いセッティングになっているけれど、今年の日本プロはラフが寝ないように真っすぐに伸ばしているので、ボールはすっぽりと沈んで見えない。
そのために順目のラフでもボールとフェースの間にかなりの草が邪魔をする。ヘッドが振り抜けないので球が上がらない。フライヤーを気にしてロフトの大きいクラブを使うとキャリーが出ないのでグリーンに届かない。
■設計者の罠に簡単につかまる
どういうふうに攻めたらいいか、頭を使ってコースマネジメントをするには設計者の意図をよく見抜かなければならない。たとえば17番パー4(457ヤード)。
大会3日目、通算6アンダーまでスコアを伸ばし首位に立っていた宮里優作はティーショットを右OBにしてダブルパー(8)と大きく崩れて脱落している。石川遼もここでトリプルボギーをたたいている。