日本のプロは頭を使っているのかと疑いたくなる
日本プロゴルフ選手権は50歳の谷口徹が28歳の藤本佳則をプレーオフで破り、尾崎将司の持つ49歳の最年長優勝記録を更新した。
しかし、1973年にツアー制度が始まる前の公式戦では、71年の関西プロゴルフ選手権で56歳9カ月の戸田藤一郎が杉原輝雄をプレーオフで破ったのが最年長優勝記録として残っている。
8月の炎天下、丘陵コースの箕面GC(大阪)で通算15アンダーで並んで、プレーオフは1ホールで決着がついている。
ゴルフ雑誌で戸田の最年長優勝の「独占手記」を書くために取材すると、「ゴルフは頭と技術でやるのだから年は関係ない」と言った。
頭とは、よくいわれるコースマネジメントのことである。
「若い連中は体を使ってクラブを振り回してラフに入れ、グリーンを外してるけど、フェアウエーに打つ技術は若いものには負けてない。フェアウエーに置いておけば、距離を残してもクラブは何でも使えるのでラフを伸ばしたほうが年寄りには有利なんだ」