23打席連続無安打…岡本に「巨人・4番」重圧克服の処方箋
■由伸監督の忍耐も必要
4番として長打が期待される中で、どうやら気持ちが空回りしているようなのだ。これが「巨人の4番」の重圧なのか。評論家の高橋善正氏はこう言う。
「外角のワンバウンドするボール球を初球から空振りしているような状態です。打てない焦りもあるのでしょうが、体の開きが早く、外角球が見えていない。かつての長嶋、王がそうだったように、スランプのときは基本に立ち返り、中堅方向に打つ意識を持つこと。内角に甘い球が来たら、思い切り叩けばいいのです」
そして高橋氏は、岡本を4番としてしっかり育ててほしい、とも言う。
「10試合以上打てないというならまだしも、4番を打ちながら課題を克服しないことには、本当の自信は得られない。岡本を4番に固定できればチームにとってもプラスになる。今のセは2位以下が3・5ゲーム差にひしめく混戦。岡本を4番に固定できれば抜け出すチャンスがあるとみている。ただでさえ高橋監督は打順をコロコロ変えがちですが、打順を固定してドッシリ戦った方が相手は嫌がるもの。岡本にとっても巨人にとっても、我慢のしどころです」
巨人待望の生え抜き4番の育成は由伸監督の忍耐力にかかっている。