エースで広島に逆転負け G菅野攻略は交流戦の西武がお手本
エースでも止められなかった。
巨人の菅野智之(28)が28日、中5日で広島戦に登板。2―0の五回に菊池にソロ、野間に逆転3ランを浴びた。5回を7安打4失点で5敗目(8勝)を喫し、巨人は広島に3タテを食らって4連敗。敵地マツダスタジアムでの連敗は9に伸びた。
菅野は昨季の沢村賞投手。今季も試合前まで8勝4敗、防御率はリーグトップの2・13だった。難攻不落の右腕ではあるが、交流戦では8日の西武戦で今季最短の5回5失点でKOされている。その西武関係者が声を潜めてこう言う。
「菅野の持ち球はみんないい。特にシュート系の球(ツーシーム)が良くて、それが懐に食い込んでくる右打者には特に厄介。だから左が打たないとなかなか攻略できない。できるだけ左打者を並べた方が、得点の確率は上がります」
同日の試合前まで対右打者の打率は・189、左は・246。確かに左の方が苦手だ。8日の試合で左翼席へ先頭打者アーチを放った左の秋山は「早めに勝負しないと、いろいろな球で攻め込まれる」と語っていた。一方で前回対戦したヤクルトは粘って6回125球と球数を投げさせた。