サヨナラ負けで5連敗 デッドライン越えた巨人に4つの災い
巨人が“危険水域”に突入している。
29日現在、首位広島と8.5ゲーム差。村田ヘッド兼バッテリーコーチは前日、広島に3タテを食らった後の緊急ミーティングで「残り73試合ある」とナインにハッパをかけたという。その昔、巨人や西鉄などで監督を歴任した名将の三原脩監督(故人)は「逆転優勝の限界ゲーム差は、残り試合の10分の1である」と言った。
巨人は29日の中日戦で九回に2点差を守り切れず、逆転サヨナラ負けを喫した。これで5連敗となり、最下位中日まで0.5差。借金は6に膨れ上がった。残り72試合。三原監督の法則でいえば、逆転優勝の目安は「7ゲーム差」までとなるのだが……。
巨人は過去に2度、奇跡を起こしている。1996年には7月6日にあった最大11.5ゲーム差を引っくり返した「メークドラマ」が有名。08年にはセで最大差となる13ゲーム差(7月8日)を逆転して優勝を決めた。とはいえ、現実的にはすでにデッドラインを越えている。負けが込んでくると、巨人ではいろいろなことが起こるのだ。