貧打解消の切り札 阪神に甲子園ラッキーゾーン復活待望論
一方、ビジターでは甲子園での貧打がウソのように打線が機能することがある。先週の東京ドーム、横浜6連戦は4勝2敗で勝ち越し、計7本塁打27得点と打線が活発だった。広いナゴヤドームはともかく、去る9日に糸井が右翼へ特大弾を放った東京ドームでは計9試合で11本塁打、横浜に至っては計11試合で15本塁打(神宮=計5試合5本塁打、マツダ=計5試合5本塁打)。狭い球場が多いロードでは甲子園の3倍以上となる計43本塁打を放ち、投手防御率は4.59ながら、25勝22敗で勝ち越している。
「1991年12月に撤去されたラッキーゾーンの復活を望む声が現場から聞こえてきます」とは阪神OB。
「阪神では、1985年の掛布雅之、岡田彰布を最後に、生え抜きで30本塁打以上放った選手は出ていない。金本監督は以前、何度か球団にラッキーゾーン設置を要望しているのです。昨年まで二軍監督を務めた掛布オーナー付シニアエグゼクティブアドバイザーも、右翼へのラッキーゾーン配置を訴えている。ともに左打ちのレジェンド。本塁打を打つ難しさは身に染みている。本拠地に“地の利”がないと一部フロントも改善策を考え始めているのです」