最下位転落&自力V消滅…阪神は“金本切り”へまっしぐら
貧すれば鈍するとはこのことだ。
阪神は1日、中日に敗れて最下位に転落。首位広島がヤクルトに勝利したため、自力優勝の可能性も消滅した。8月の最下位は、「暗黒時代」と呼ばれた01年以来。貧打は一向に解消されず、リーグ屈指と言われた投手陣も崩壊寸前。この日は、ナバーロが走塁時に打球判断を誤りアウトになるなど、凡ミスも続出した。集中力に欠け、選手のモチベーション低下も懸念されている。金本監督は「最下位? 関係ない」と話したが、この体たらくが指揮官の去就問題に発展する気配が漂いつつあるという。
「その手腕はもちろん、親会社からも不満の声が出ているというのです」とは阪神OB。
「就任3年目を迎えた今季、『これまでのチームで一番強い』と豪語して開幕を迎えたものの、優勝争いさえかなわない。先日、『近年で一番、打ってない。暗黒時代より打ってなくない? どうやったら打てる?』と嘆いていましたが、87~01年の15年間で10度の最下位となったいわゆる『暗黒時代』は、大した補強が行われなかった時期もある。99年から3年連続最下位に沈んだ野村克也さんは、当時の久万オーナーに『エースと4番は育てられない』と何度も補強を要望したものの、相手にされなかった。それに比べれば今の戦力は豊富。金本監督が『FAで糸井がほしい』と言えば4年18億円超といわれる破格の契約で獲得し、『4番が欲しい』と言えば年俸3.4億円でロサリオを取った。カネの掛け方も全く違います。にもかかわらず、自ら『暗黒時代』などと言い出すのですから、面白くないフロントがいても不思議ではない」