メジャー挑戦決定 菊池雄星“10球団55億円”争奪戦の内幕
何しろ今年のFA市場は先発左腕が豊作だ。
サバシア(38=ヤンキース)、カイクル(30=アストロズ)、カーショー(30=ドジャース)、プライス(33=レッドソックス)と、かつてのサイ・ヤング賞投手が実に4人もいる(カーショーとプライスは契約期間中だがFAになる権利をもっている)。他にもハメルズ(34=カブス、今季9勝12敗)、ホランド(32=ジャイアンツ、今季7勝9敗)、ハップ(36=ヤンキース、今季17勝6敗)と、各球団のローテーション投手がゴロゴロいるが、市場に左腕があふれることはマイナスにならないか。
■先発3番手以内
「経験と実績のある左腕は確かに豊富ですが、そのほとんどは30歳を越えています。メジャーの投手は26歳からピークに差し掛かるといわれていますが、菊池の27歳という年齢は強みになるでしょう。ただ、ダルビッシュや田中ほど日本での実績が抜けているわけではありませんから」
と、アメリカ野球愛好会代表で法大講師の鈴村裕輔氏がこう続ける。