9球団が沖縄に…新型コロナウイルスにキャンプ地ピリピリ
寂しいキャンプになるかもしれない。
今年に入って猛威を振るう新型コロナウイルスは中国での感染者が9700人を突破(31日)し、日本国内でも次々に患者が確認されている。
1日からキャンプが始まる沖縄は今のところ感染者はゼロだが、途中に宮崎からやってくる巨人と広島を加えれば9球団がこの地で汗を流す。そこで沖縄の保健医療部地域保健課に対策などを聞いてみた。
「羽田や関空と同様に入国者に対してサーモグラフィーによる検疫やアンケート調査を行っています。現時点では沖縄県内での感染者はいないのですが、これからどうなるのかは分かりません。国内線の対策はどうしようもありませんし、自覚症状のないケースもありますから、注意喚起する以外に手がないというのが現状です」
昨年1月の沖縄県の観光客の数は約75・3万人。そのうち約6・6万人は中国人だった。中国政府は27日に団体旅行を禁止にしたものの、春節連休(1月24~30日)からすでに多くの中国人が沖縄にも入っているはずだ。新型コロナウイルスの潜伏期間は最長で14日ほどといわれている。もし感染者がいた場合、これから続々と症状を訴える者が出てくるかもしれない。
プロ野球の春季キャンプ地はこの1カ月、どこもマスギャザリング(特定の期間・場所に同一の目的で1000人以上の人が集まること)だ。コロナウイルスの感染者が一人でも出れば、各球場はすっからかんになる可能性がある。