マー君が打撃直撃から投球再開 “自信と計算”の開幕見送り
仮に田中がリハビリ、調整に時間をかけて復帰が9月までずれ込んだとしても、実力を発揮するチャンスは残っている。今月3日のキャンプ再開後、首を痛めた主砲のジャッジ、新型コロナウイルスに感染していた守護神チャップマンと、投打の主力が開幕に間に合う見込み。大方の下馬評では地区連覇が有力視されている。
田中は過去4度のポストシーズンで、8試合計46・0イニングを投げ、5勝3敗、防御率1・76。戦列復帰が遅れても、シーズン終盤からポストシーズンにかけて結果を残せると踏んでいるのだ。
さらに、今オフFAになる投手は野手に比べて小粒。投手で目玉になりそうなのは田中以外ではツインズの右腕オドリッジ(30=昨季15勝7敗)、ダイヤモンドバックスの左腕レイ(28=同12勝8敗)くらいのもの。エース級が限られるだけに、好条件のオファーを引き出せると見込んでいるに違いない。