大谷・開幕二刀流決定 制球難改善のカギは劇的な細胞分裂
今季、投打の二刀流への完全復活を目指すエンゼルス・大谷翔平(26)の開幕からのローテ入りが決まった。
ジョー・マドン監督は14日(日本時間15日)、「最初からローテに入る。問題ないと思う」と、24日(同25日)からのアスレチックスとの開幕カードを二刀流で迎えると明かした。
大谷はキャンプ再開後、2度の紅白戦に登板し、計6・1イニングで12四死球と制球に課題を残した。直球は2試合とも、150キロ台半ばをマークするなど、球威を取り戻しつつあるものの、変化球がコースを大きく外れるケースも目立ち、本人は「そこが決まってくればもっと三振も取れるし、全体的なまとまりもいいと思う」と、課題を口にしている。
指揮官は「ああいう最高のアスリートの場合、この時期に良い、悪いを判断するのは難しい」としているが、制球が不安定なのはメスを入れた右肘に原因がある可能性は否定できない。
大谷が右肘の靱帯を修復するトミー・ジョン(TJ)手術を受けてから、来月で1年10カ月になる。通常、TJ手術を受けた投手は復帰するまでの期間は約1年半とされ、大谷もリハビリには十分な時間を費やしてきた。すでにマウンドに上がるまでに回復しているが、問題は移植した新しい靱帯だ。手術前のように機能するには時間を要するからだ。