サカマル不振で巨人3連敗…4番岡本へ“負の連鎖”すでに兆候
巨人の「サカマル」が苦しんでいる。
主に2番の坂本勇人(31)は18打席連続無安打で打率・226、7本塁打。3番が多い丸佳浩(31)も23打席連続無安打で同・224、8本塁打とこちらも深刻だ。引き分けた9日の中日戦にしても、七回1死まで無安打と打線が沈黙。原監督が「今日のチームで2点取ったのが最高なんじゃないか」と振り返るほどで、チームも引き分けを含めて3連敗中。勝てなかった最近4試合は、0、1、1、2と得点力不足にあえぐ。首位ではあるが、2位DeNAに2・5ゲーム差に迫られる元凶となっているのだ。
ロッテ、西武で活躍し、2000安打をマークした評論家の山崎裕之氏は「坂本は軸足に体重が乗り切れていません。良い時は体を前に出されてもスタンドに持っていけるのに、今は下半身に粘りがないからバットが空を切ってしまう。丸にしても、打席でいつものいやらしさがなく、淡泊ですね。2人の不調で怖いのは、4番の岡本に連鎖することです」と指摘する。
岡本和真(24)は11日現在、打率・273、リーグトップの15本塁打、同トップタイの40打点をマークし、首位を快走する原動力となっている。その主砲も最近2カードは24打数3安打で打率・125。すでにその傾向は出始めている。山崎氏が続ける。