全日本レスリングで初V 藤波朱理はエリート一家育ちの17歳
女子レスリングにまた、新星が現れた。
20日、全日本選手権(東京・駒沢体育館)女子53キロ級は藤波朱理(17=いなべ総合学園高2年)が初出場で頂点に。初戦の準々決勝で世界選手権2度優勝の奥野春菜(21)に9―0でフォール勝ち。準決勝、決勝とも無失点で制し、シニアデビュー戦を飾った。
「憧れていた舞台で、優勝を狙って勝てたのはうれしい」と笑顔を見せた藤波。父・俊一さんは現役時代、国体出場、兄・勇飛(ジャパンビバレッジ)は2017年世界選手権(パリ)フリースタイル70キロ級銅メダルというレスリング一家で育った。幼少時、俊一さんから手ほどきを受け、現在は父が監督を務めるレスリング部で日々、汗を流している。
同階級の東京五輪代表には向田真優が内定しているため「24年パリ五輪代表になれるように練習していきます」と、力強く話した。