ライオネス飛鳥さんは銀座で会員制スナックを経営 来年還暦も「まだ“60”という考えで!」
ライオネス飛鳥さん(元女子プロレスラー/59歳)
「80年代女子プロレス」が再び注目されている。ダンプ松本(61)の物語「極悪女王」(Netflix)の制作が決定。女子プロレス界最恐のヒール・ダンプ松本率いる「極悪同盟」とクラッシュ・ギャルズの抗争はお茶の間を席巻した。2度目の引退から約17年、ライオネス飛鳥は“銀座の女”になっていた。
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女子プロレス界の頂点に立った元チャンピオン。セカンドキャリアの受け皿は、元シュートボクサーの仁あきらさんの会員制ラウンジだった。
「辞めたあとのビジョンはぜんぜん描いていなくて……。36歳から、仁さんの六本木の店で遊んだついでに手伝ってたんです。40歳のとき、仁さんが銀座で店を出したタイミングで働くようになり、プロレスでは医師から『これ以上続けたら死ぬよ』と言われたこともあって、セカンドキャリアを考え、2年間修業しました」
当時は、銀座のしきたりに何度も肩を落とした。
「ここでは、“ライオネス飛鳥であったこと”なんて関係ない。15歳も年下のホステスさんから、『アンタ、何年目?』とタメ口を使われたり。20代のホステスさんと連れてきたお客さんが、カウンターから出てこない従業員に怒りだして、私が代わって頭を下げたこともありました」
41歳でプロレスから引退し、42歳で独立。銀座の会員制スナック「gangs」のオーナーになって、17年が経った。
「コロナで借金ができて、あと10年かけて返していかないといけないけど、それもがんばれる糧。17年半、別件の仕事以外で店を休んだことはないし、自分に課したルール、『(来店客が)ゼロは出さない』を守りつづけています。従業員と仲間たち、お客さまには感謝しかありません」
1983年に同期の長与千種(57)とクラッシュ・ギャルズを結成。女子プロ黄金時代を築き、レコードデビュー。ドラマに歌番組に、アイドル雑誌にCMに引っ張りだこ。共演経験がもっとも多いのはシブがき隊だった。ブーム全盛期でも、私生活は派手にならなかった。
■昔から物欲がない
「昔から物欲がないんです。ピーク時は、原宿の店でディスプレーされている服を『全部ください』っていうのはあったけど、忙しくて試着の時間がなかっただけ。人生でいちばん大きな買い物はマンションかな。(1度目の)引退のときにもらった退職金700万円を頭金に、ローンを組みました」
「極悪女王」では、飛鳥役を剛力彩芽(30)が演じる。
「レスラーを演じることには、すごい決断があったと思います。決断されたからには、今後の剛力さんのプラスになる作品にして欲しいですね」