紀平は腰痛響きSP4位 北京へ求められる浅田真央ばりの耐性
リンクでは痛みとの闘いをみじんも感じさせない滑りで観衆を魅了し続けてきたのは、ケガとうまく付き合ってきたからだろう。
浅田は現役時代、故障との向き合い方についてこう明かしている。
「出場するからには痛みを怖がらずに思い切ってやるしかない。『私は逆境の方が力を発揮できる』とポジティブに捉えるようにしたんです。(周囲からのプレッシャーもあって)追い込まれるのは慣れました」
故障で満足な滑りを披露できなくても、開始時刻は待ってくれない。できる範囲で滑り、結果はジャッジに委ねるしかないと割り切っていた。
浅田と同様に、紀平は高難度のジャンプに挑んでいるだけに故障リスクは高い。北京五輪本番では想定外の事態に見舞われる可能性もある。紀平にはロシア勢に対抗するためにも、痛みのマネジメントを身につける必要がある。