紀平梨花SP2位 V候補のロシア女王相手に逆転劇マストは?
フィギュアスケートの世界選手権(ストックホルム)が24日、女子ショートプログラムで開幕。紀平梨花(18)が79・08点で2位につけた。81・00点で首位のアンナ・シェルバコワ(16=ロシア)とは1・92点差で、27日に行われるフリーでの逆転を目指す。
紀平は冒頭のトリプルアクセル(3回転半)などのジャンプで得点を伸ばせなかったものの、スピン、ステップは最高難度のレベル4。後半の3回転ルッツに成功し「フリーでは4回転を入れられるぐらいの位置には立てた」と納得の表情を見せたが、ロシア女王との決定的な差が露呈した。
ロシア選手権3連覇中のシェルバコワは出場選手で唯一、演技構成点(PCS)の5項目全てに最高の9点台をマーク。質の高いスケーティング技術に加え、主に表現力が評価されるPCSで高得点を得て、8点台にとどまった紀平を寄せ付けなかった。
紀平はフリーで、大技4回転サルコーの他、2本の3回転半を実施する予定。女王の座を手にするには、表現力不足をカバーするためにも、完璧な演技が求められる。
他の日本勢は坂本花織(20)が70・38点で6位、宮原知子(22)が16位と出遅れた。今大会は来年の北京五輪の国・地域別出場枠がかかり、上位2人の合計順位が「13」以内なら最大の3枠が与えられる。