紀平梨花が挑む難敵ロシア勢の最大目標はポスト・ザギトワ
フィギュアスケートの世界選手権(スウェーデン・ストックホルム)が、24日に女子ショートプログラムで開幕する。今大会は来年2月開幕の北京冬季五輪の国・地域別の出場枠がかかる。日本、ロシアとも順当なら3枠を確保するのは確実。代表入りが有力視される紀平梨花(18)にとってはロシア勢がライバルとなる。
このロシア勢は揃って金メダル取りを義務付けられるものの、各選手の最大の目標は「ポスト・ザギトワ」だ。2018年の平昌五輪で世界を魅了する演技で金メダルを獲得したアリーナ・ザギトワ(18)は大会後には一躍、時の人となり、日本をはじめとする世界各国のイベント出演に引っ張りだこ。日本の団体からは、かねて要望していた秋田犬を贈られた。ロシアメディアによれば、政府から報奨金約700万円に高級外車を支給された他、CM出演などで少なく見積もっても1億円は稼いだという。
ロシアは組織的ドーピングで資格停止となり、北京大会は個人資格での出場となる。表彰台に上がれば、プーチン大統領から特別手当が支給されるともっぱらだ。
紀平のライバルであるロシア勢はメダル獲得によるセカンドキャリア形成が最大のモチベーションとなる。