紀平が得た教訓 北京メダル獲得の“敵”は親露派レフェリー
終わってみれば、ロシア勢が表彰台を独占した。
フィギュアスケートの世界選手権(ストックホルム)は日本時間27日、女子フリーを行い、ショートプログラム(SP)1位のアンナ・シェルバコワ(16=ロシア)が152・17点をマークし、合計233・17点で初優勝。エリザベータ・トゥクタミシェワ(24)が同220・46点で続き、3位に同217・20点でアレクサンドラ・トルソワ(16)が入った。SP2位からの逆転を狙った紀平梨花(18)は序盤のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒、終盤の3回転ルッツも回転不足と取られ、同205・70点で7位に終わった。坂本花織(20)は同207・80点で6位、宮原知子(23)は同172・30点で19位だった。
■ジャッジをいぶかしむ欧米メディア
これには欧米メディアの間では「不可解だ」とジャッジをいぶかしむ報道が相次いだ。米放送局NBCのフィリップ・ハーシュ記者は「まさに冗談としか思えない。リカ(紀平)がシェルバコワよりも下なんて、どんな説明がつくというのか」と批判。同記者によれば、9人のレフェリーのうち、多くがロシアか旧ソ連出身者で、シェルバコワに有利な判定が下された可能性もあるという。