日ハム万波 怪物級の身体能力より天晴れな意欲とマジメさ
日本ハム期待の大砲候補、高卒3年目の万波中正(21)がプロ初本塁打を放った。
13日のDeNA戦の二回、今永の初球を札幌ドームの左中間最深部にぶち込んだ。横浜高から2018年ドラフト4位で入団。アフリカのコンゴ出身の父と日本人の母を持ち、高校時代から潜在能力の高さが注目された。
「2年目の昨季は二軍で58試合に出場してリーグ10位タイの8本塁打を放つ一方、打率は規定打席到達者の中で唯一の1割台となる.196。最多の87三振を喫した。今季はキャンプから矢野二軍打撃コーチのマンツーマン指導を受け、二軍ではいずれもリーグ2位の9本塁打、27打点。打率.295と課題の確実性も増してきた。持って生まれたパワー、バネ、柔軟性は怪物級ですが、決してセンスがあるタイプではない。不器用だけど、教えられたことをなんとかモノにしようとする愚直さがある。最大の長所は身体能力ではなく、うまくなりたいという意欲と真面目さだという声があるほどです」(日ハムOB)
日ハムの二軍の全体練習は通常9時半にスタートする。万波は5時すぎに起床すると、6時には室内練習場でティー打撃を開始。朝食後、7時半に再び室内練習場でマシン打撃を行い、それから全体練習に合流するのがルーティンだという。
低迷する日ハムの、数少ない希望の光である。