巨人育成戸田を支配下登録 甲子園4強→中退から這い上がる
巨人は7日、育成選手の戸田懐生投手(20)と支配下選手契約を結んだと発表した。
四国IL・徳島から昨年の育成ドラフト7位で巨人に入った。身長170センチながら、150キロの直球と多彩な変化球を操る。入団直後は右肩を痛めていたが、4月24日の二軍戦で「初勝利」を挙げると、ここまで3勝0敗、防御率3.44。阿部二軍監督のゴーサインが出た。「打者に向かっていく気持ちを忘れずに、一日も早く一軍で活躍できるように頑張ります」とコメントした。
愛知県高浜市出身。高校は元中日の若林監督に誘われ、東京の強豪校・東海大菅生に進んだ。2年夏に甲子園に出場し、同校初の4強入りに貢献。甲子園の投球を視察したプロのスカウトは「キレ、コントロールが抜群で、2年生ながら安定感があった。右打者の内角、左打者の外角に糸を引く球を投げていて、翌年はドラフト候補と見ていましたが……」と言う。しかし、その後に右肘を故障して高校を中退。1年半の間、野球から離れたものの、ケガが完治したことで、2019年に徳島へ入団した。
■山口高志、山岡、栗林タイプ