野球「金」甲斐拓也<1>レジェンド城島氏の金言「ビッグシチュエーションこそデータを頼れ」と教わりました

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 何度も出場している日本シリーズでさえ、「五輪の重圧とは比べものにならない」と吐露する。

■五輪を経験して見えるもの

 そんな甲斐にとって金言となったのが、同じソフトバンク王貞治球団会長付特別アドバイザーを務める城島健司氏の言葉だ。城島氏は04年アテネ五輪で正捕手兼4番打者を務め、日本の銅メダル獲得に貢献。当時、日本を代表する捕手の城島氏でも大会中は「プレッシャーで毎日吐きそう」「本当は4番なんて打ちたくないよ」と、話していたという。

「代表合宿に参加する前、城島さんがペイペイドームに来てくれて『時間あるか? 少し話そうか』と。そこで城島さんの経験などをお聞きしたんです。印象的だったのは、『オリンピックの代表は本当に苦しいし、背負っているものも大きい。でも、今のオレが言えるのは、オリンピックは自分の人生に大きく影響する。終わってみたら、拓也も絶対にそう思えるようになるから』という言葉です」

■故障明けの千賀にかけた言葉

 困難そのものをどうこう語るより、困難を切り開いたその先に見えたものを伝えることで、甲斐の背中を押したのだろう。

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