ヤクルト4番・村上宗隆は「巨人岡本超え」がリーグ逆転Vのモチベーション
3位ヤクルトの4番・村上宗隆(21)がノッてきた。
20日にプロ入り初の3試合連発、2打席連発で両リーグ最速の30号到達。22日現在、巨人の4番・岡本和真(25)と並んでトップタイ、打点は69で岡本の84に次ぐ同2位につける。
昨季は史上最年少で最高出塁率のタイトルを獲得した。今季、主砲として最も取りたいのは、本塁打王のタイトルだろう。そんな村上の目の上のタンコブで、本人も強く意識するのが岡本である。
さる球界関係者がこう言った。
「東京五輪に出場する侍ジャパンの選手選考の段階で、三塁手は村上か岡本かで意見が分かれたそうです。最終的に村上が岡本を押しのけて出場。決勝の米国戦で先制の本塁打を打って金メダルに貢献。自信を深めた。セ・リーグでプレーする村上にとって、昨年も本塁打と打点の2冠になっている岡本を超えない限り、打撃の主要タイトルは取れないのです」
昇給ペースはすでに超えている。
4年目の村上の今季年俸は1億円。21歳シーズンで大台に到達したのに対し、岡本は6年目に1億4000万円となり、24歳シーズンで大台を突破している。もし本塁打王を獲得してリーグ優勝なら、倍増の2億円到達もあるともっぱらだ。
22日の広島戦は雨天中止。2位巨人とは0.5ゲーム差のまま、首位阪神とは2.5ゲーム差となった。
分厚い戦力を誇る2球団をピタリと追走するヤクルトを引っ張る若き主砲は、岡本に打ち勝って初の本塁打王に輝くことで、チームを逆転優勝に導く算段である。