矢野阪神“反撃の狼煙”は「4番・マルテ」イケイケ助っ人のバットが首位奪回→リーグ優勝の鍵に
もっかのところ、最も頼りになる打者だ。
■連敗「4」でストップ
4連敗の阪神は1日も四回に先制を許すが、六回の1死二塁から3番・マルテの中前適時打で同点に追いつく。2死一、三塁から6番でスタメン出場の大山がバットを折りながら右前に落とし、この1点を守り切り連敗は4で止めた。
マルテは48日ぶりの復帰戦となった前日も、2―5の五回1死満塁から、一時同点の二塁打を放ち3打点。2日続けてのマルチ安打で存在感を示した。阪神が首位奪回とその先にある優勝を狙うなら、この助っ人を4番で起用するべきではないか。
決勝打を放った大山は、レフト方向への打撃はバットが遠回りしている。昨夜に続き代打出場の佐藤輝も、変化球にタイミングが合わず本調子に戻るのは時間がかかりそうだ。
阪神OBもこういう。
「4番のサンズもここ2試合はヒットなし。体のキレが悪く夏バテぎみだ。マルテは選球眼がよく、OPS(出塁率+長打率)の値(.903)はチームトップ。主力では得点圏打率(.351)も梅野に次いで同2位とチャンスにも強い。東京五輪の開催に伴う夏休みから帰国後はロハスが活躍。外国人枠の問題で一軍に上がれず不満を漏らしていたようだが、その鬱憤を晴らすかのような打撃は心強いし、彼が打つとベンチは盛り上がる。週末の巨人との首位攻防戦はひとつのヤマ場。矢野監督もマルテの4番は頭にあるはずです」
救世主になるか。