誓約書の効果? 横綱・白鵬が引退会見でようやく「師匠への感謝」語った今さら感
師匠も横で面食らっていたのではないか。
1日に国技館で行われた横綱白鵬(36)の引退会見。白鵬が何度も口にしたのが、師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)への感謝だ。
「今、私があるのは宮城野親方、師匠が(入門時に)声をかけてくれたおかげ。感謝しています」
「親方は優しくて力士思い。本当に感謝してる」
「師匠の(教えてくれた)稽古、基本を大切に守ってきたことが勝利につながったと思う」
とさまざまな形で師匠への思いを口にした。
白鵬は入門前、175センチ、62キロの細身。複数の部屋から入門を断られ、宮城野部屋に拾われた。そんなモンゴルの少年を横綱に育て上げた宮城野親方。人には言えぬ絆があるのだろう……と思いきや、実は白鵬が師匠への感謝を言葉にしたことは過去、ほとんどなかったというのだ。
「これまで白鵬は何度もインタビューや取材を受けているが、少なくとも『師匠の指導のおかげで……』なんて、一度も口にしたことがない。拾ってくれた恩はあっても、ただそれだけです。師匠の番付を簡単に追い抜いた白鵬にとって、宮城野親方はものの数じゃない。昨年11月場所を休場した際、宮城野親方が『次は進退を懸ける場所になる』と言った翌日、『軽率な発言だった』と謝罪と訂正をしたでしょう。白鵬からクレームがあったともっぱらです」(角界関係者)