カーリング女子2大会連続準決勝進出は“円熟味”アップの証し! 4年後ミラノで頂点の可能性
カーリングに関する著書があるスポーツライターの高野祐太氏がこう言う。
「チームを創設し、スキップとして牽引してきた本橋麻里さん(現LS代表理事)が休養を取った16年の世界選手権で結果を残し、メンバー各自が一本立ちしたように見えます。試合中、互いに的確な指示を出し合うなど、コミュニケーション能力が高く、戦術も磨かれてチーム力が上がりました。スキップの藤沢選手がショットを決め切れない局面もありながら、2大会連続の準決勝進出を果たしたのは地力のある証拠でしょう」
カーリングは選手寿命が長い競技だ。スイスのシルバナ・ティリンツォーニ(42=サードでスキップ)のように40代で主力を務める選手は少なくない。
「カーリングでは出産後に復帰する選手も珍しくありません。藤沢、吉田知那美の主力2人は4年後のミラノ・コルティナ大会を30代半ばで迎える。モチベーションが維持でき、環境が整えば、LSのメンバーは次回大会で頂点に立つ可能性はあると思います」(高野氏)
ミラノの氷上でも藤沢の声が高らかに響き渡るかもしれない。