五輪終わればマイナー競技…“カーママ”たちの気になる今後
「本当に幸せな五輪だった。自分たちのような選手が出てきて欲しい」
長野五輪以来の5位入賞を果たしたスキップの小笠原歩(35)は、笑顔でこう振り返った。
ただ、カーリングは五輪が終わってしまえば、また超マイナー競技に逆戻りだ。
何しろ、日本のカーリングの競技人口は約3000人といわれ、専用施設は全国でわずか11カ所しかない。北海道8、長野2、青森1と地域が偏っているため、どうしても馴染みが薄い。競技人口が70万人以上で、世界一といわれるカナダとは比較にならない。
シーズンは9月から4月まで。全国大会は年によって試合数が変わり、13年度はわずか3試合しかなく、最も大きな大会が3月3日から8チームで争う「全農日本カーリング選手権大会」(軽井沢)。3月下旬には、カナダで行われる「世界女子カーリング選手権」がある。
選手生命が長い競技で経験がモノをいうだけに、国内や海外の強豪チームとの試合経験は欠かせない。そのため、シーズン中は国内公式戦をはじめ、海外遠征がメーンとなり、オフは合宿、通年型のカーリング場での練習や筋力トレーニングに励む。