J2降格の「大分トリニータ」運営会社社長 コロナ禍を乗り切る地道な改革案
昨年惜しくもJ2に降格したが、第101回天皇杯では見事に準優勝した大分トリニータ。前監督の片野坂知宏氏から下平隆宏氏へと監督のバトンが渡された今年は、早くも「J1昇格」を期待する声も多い。
しかし長引く新型コロナウイルスの影響でサッカーチームは経営面でも苦戦している。チームを運営する株式会社大分フットボールクラブ・代表取締役の榎徹氏(63)に話を聞いた。
「大分トリニータに親会社という後ろ盾はありませんが、行政も含めて非常に多くの方からの支援や協力をいただいているおかげで運営ができています。経営として重要な柱になってくるのが、スポンサーの方からいただく支援と、サポーターの方々にいかに実際に足を運んでいただき、入場料やグッズなどで収益を確保できるかです。運営においては、入場料などでどれだけ収益を上げられるかを見込む前に、経費などの大枠を決めなければならず、それが回収できなければ翌年に影響が出てしまう。そういう難しさがあります」
運営の軸になっているスポンサー収入も、景気の影響を受けやすい。コロナ禍が長引いていることで入場料などで補うことも難しくなっている。