日本ハム“本当の開幕投手”上沢直之がBIGBOSS流「選手はみな横一線」にため込む鬱憤
■調整面も「横一線」
ちなみに、2回目の開幕投手を務めた昨季の上沢はオープン戦で計15イニングを投げていた。今季は二軍戦にも登板しているとはいえ、異例の調整を強いられていることが分かる。
上沢はチームの大黒柱。本拠地開幕を託すのは新庄監督なりの敬意の表れだろうが、「選手はみな横一線」という新庄流を消化できているかは別問題だ。
1月下旬、球団の新ユニホーム発表会見に登場した際、新庄監督から「去年活躍したかもしれませんが、横一線。誰が開幕投手か決めていない」と言われると、鉄仮面のような表情を浮かべつつ、「危機感を持って一年一年やっているので、今まで通りやるつもりです」と答えていた。
それでも、強いこだわりがあったのだろう。25日の開幕投手は直前までチーム内でもトップシークレットだったが、「何か聞いていないか」と、ルーキー投手にまで探りを入れたほどだ。
当然、エースとしての自覚も、プライドもある。本拠地開幕はもちろん、今季はため込んだ鬱憤をぶつけるシーズンになりそうだ。