髙橋彩華が念願のツアー初優勝も…「川奈でプロ初Vは大成せず」の不吉なジンクス
【フジサンケイレディス】最終日
第40回の記念大会を制したのは高橋彩華(23)。初日から首位を守り通算12アンダーでツアー初優勝を手にした。
会場は2005年から川奈ホテルGC富士Cに定着。この地でツアー初Vを遂げたのは高橋が9人目だが、過去8人のうちで花開いたといえるのは、07年覇者でツアー7勝の佐伯三貴(37)ぐらい。08年優勝の上原彩子(38)と12年に勝った大江香織(32)は3勝したものの、米女子ツアーと掛け持ちの上原は力の衰えが顕著で、大江は19年でツアーを撤退している。
09年優勝のT・ダーディンは、はや45歳。11年と15年に優勝ブレザーを着た金田久美子(32)と藤田光里(27)の2人は2勝目を挙げられず、今季もシード外選手。14年Vのフェービー・ヤオ(29)は2勝しているが今はシード落ち。18年にプレーオフを制した永峰咲希(26)も2年前に2勝目を挙げてから足踏み状態だ。
ツアー関係者が言う。
「近年は用具が進化し、小柄な女子プロでも飛距離は出るし、高弾道のユーティリティーでグリーンを狙える。さらに、川奈は国内ツアーでは珍しい芝目が強い高麗グリーン。強い海風さえ吹かなければ難コースとはいえず、たまたまタッチが合ってパットが入ればビッグスコアが出る。今回、QTランク9位で出場の木下彩(23)は2日目にコースレコードタイの63を出したし、3位の後藤未有(21)は昨年、プロテストに合格したばかり。後藤は3日間でボギーは3つしかなかった」
優勝した高橋は最終日、最終組がこの日で10度目。昨季は50試合でトップ10が21度もあり、いつ勝ってもおかしくない選手だったが、川奈での初優勝をきっかけに大きく羽ばたけない先輩が多いことは覚えておくべきだ。