レスリング川井梨紗子もパリ五輪目指し現役続行へ!「ママでも金」はいずれ死語に
五輪2連覇中のレスリング川井梨紗子(27)が2024年パリ五輪出場を目指しているという。日本女子の金浜良ヘッドコーチが「本人はやる気でいる」と明かした。川井は今年5月に第1子を出産。すでに体を動かし始めていて、パリ五輪の代表争いが本格化する今年12月の全日本選手権での競技復帰を目標にしているという。
出産後も競技を続ける女性アスリートは年々、増加傾向にある。海外では産後も競技を続けられるシステムが構築されてきたが、日本で制度が整ったのはわずか8年前。国立スポーツ科学センターが国からの委託で始めた「産後期トレーニングサポートプログラム」がそのひとつで、ここ数年は利用するアスリートも増えてきた。
サッカー女子の岩清水梓(35)は20年3月に出産。難産とコロナ禍で復帰が遅れたものの、プログラムをもとにトレーニングを続け、産後2年で先発出場を果たした。陸上の寺田明日香(32)やバレーボールの荒木絵里香(37)は産後も五輪に出場している。
とはいえ、世界的に見れば日本はまだまだ「後進国」だ。昨夏の東京五輪ではコロナ対策で厳しい入国制限が敷かれ、無観客開催となった。その影響で、アスリートの子供たちは来日を認められず、乳幼児を持つ世界中の選手から「子供の入国を許可してほしい」と抗議が殺到。中には、授乳中のアスリートもおり、最終的には特例として入国が許可された。
「(日本の)女性アスリートで赤ちゃんを産んで金メダル取った人はいません。田村で金、谷で金、ママになっても金です」
柔道で五輪連覇中だった谷亮子がそう言ったのが05年。あれから17年が経ち、「ママでも金」が死語になる日が来るかもしれない。