日本勢は全英V争いに絡めず…リンクスで戦うイマジネーションの違いが大きい
今季メジャー最終戦の「全英オープン」は、最終日4打差3位スタートのキャメロン・スミス(豪州)が、10番からの5連続を含む8バーディー(ノーボギー)を奪う猛チャージ64を見せる逆転劇で幕を閉じました。
スミスの通算20アンダーは、聖地セントアンドルーズ・オールドコースで開催された2000年大会を制したタイガー・ウッズの19アンダーを更新。4日間2ケタアンダーパーは20選手もいます。
今年はラフにつかまっても芝が枯れていたのでグリーンを狙え、フェアウエーは硬くてボールがよく転がり飛距離が出ました。だからパー5はミドルアイアンで2オンでき、9番、10番、12番、18番のパー4ではワンオンも可能でした。
スコットランド名物の強風さえ吹かなければ64、65のビッグスコアが出るコースであり、優勝争いはまさにそんな展開になりました。
ティーショットにドライバーを手にする選手が多かったのも今年の特徴です。
昔はポットバンカーを避けるために刻みがリンクスの鉄則でした。ところが、今ではポットバンカーを避けるドライバーショットの精度の高さを身に付けており、スコアが伸びる要因になったといえます。