日本勢は全英V争いに絡めず…リンクスで戦うイマジネーションの違いが大きい
そしてグリーン上のパットで差が出ました。
アメリカのグリーンはボールが滑るようにラインに乗っていきます。しかしスコットランドのリンクスは風が吹くとボールが動くため、短く刈ることができず転がりは変則になり、バウンドもする。そんなラインやタッチがつかみづらいグリーンでは芯でしっかりボールをヒットすることが求められます。さらに会場には共有グリーンが14ホールもあって30~40メートルものロングパットに直面するケースも出てきます。勝ったスミスをはじめグリーン上で取りこぼしがなかった選手は、いずれも強気のパットをして上位に食い込んできました。
リンクスはフェアウエーもグリーンも転がりが変わらず、フェアウエーからピンまで60ヤード近くをパターで打つ選手も珍しくありません。
ローリー・マキロイのように子供の頃からリンクスで遊び、ラフやグリーンの外からパターで転がす経験が生きてくるのですが、日本ではショット感覚でパターを使うところはありません。ゴルフに取り組むイメージの違いが日本選手と海外選手では大きく違っていました。