原巨人“改造内閣”はまたコーチ乱立…セ連覇ヤクルト一軍には「チーフ」「総合」などいない
そうでなくても、ただでさえ巨人はコーチの人数が多い。三軍制を敷いて育成選手を多く抱えるチーム事情があるとはいえ、今季は原監督を含めて計30人の大所帯。一軍は4位Bクラス、二軍もイースタン・リーグの3位に沈み、若手の育成にも大きな成果は見えなかった。指導体制が機能しているとは言い難い。
■ヤクルトとの埋められない差
ちなみに、リーグ連覇を果たしたヤクルトにはヘッド格の松元ユウイチ作戦コーチを除けば、一軍にはチーフコーチも総合コーチもいない。
今季の巨人はチーム打率(.242)、チーム防御率(3.69)ともリーグのワーストに沈み、優勝したヤクルトに12.5ゲームの大差をつけられた。投打の屋台骨を支えてきた菅野、坂本に衰えが見え、投打に課題は山積。22歳で三冠王、日本人最多の56号をマークした村上を筆頭に若手が躍動するヤクルトとの差はちょっとやそっとじゃ埋められそうにない。選手をとっかえひっかえ、いたずらに選手を疲弊させる原監督の采配、用兵も問題だろう。
権藤氏はこうも言っている。
「巨人の問題はコーチの人数では解決しない」