新谷仁美はベルリンMで日本記録更新ならず マラソン3回目エチオピア選手が衝撃の世界記録V
【ベルリンマラソン】
現地24日に行われたベルリンマラソンで、日本歴代2位の記録を持つ新谷仁美(35)が2時間23分8秒でゴール。2005年大会で野口みずきがマークした2時間19分12秒の日本記録(男女混合)更新はならなかった。
今大会のコースは高低差が少ない世界屈指の高速コース。01年には高橋尚子も2時間19分46秒で当時の世界記録を出している。昨年は男子マラソンで五輪2連覇中のE・キプチョゲ(38・ケニア)が自身の世界記録を30秒上回る2時間1分9秒で優勝。今年も2時間2分42秒で連覇(大会5勝目)した。
すでに1万メートルとハーフマラソンの日本記録を持つ新谷は来年のパリ五輪のマラソンには見向きもせず、5000メートルとマラソンを加えた「4つの日本記録」を取ることを目標にしている。
「今年1月のヒューストンマラソンでは野口の記録に12秒届かず、今回の挑戦も失敗に終わったものの、スピードランナーの新谷はペースメーカーなしの五輪マラソンで結果を残すのは厳しい。来年2月に36歳になるが、4種目での日本記録保持者になる方が可能性が高く、その選択はプロとして自分の価値を高めるためには正解です」と実業団関係者も理解を示す。