陸上中距離女王・田中希実「プロ宣言」はマラソン転向の布石? 親子で描くはパリ五輪の先
先輩ランナーに続くのか。
陸上女子で東京五輪1500メートル8位入賞の田中希実(23)が3日、都内で会見を行い、スポーツメーカー「ニューバランス」に所属することを発表。先月末に豊田自動織機を退社し、今後はプロランナーとして活動していく。
田中は東京五輪1500メートルの準決勝で日本女子初の3分台(3分59秒19)をマーク。1500メートルでの決勝進出は男女通じて初の快挙だった。
■プロアスリートは稼いでナンボ
「日本人は通用しない」といわれるトラックレースで、今後の可能性を感じさせる快走劇を見せたが、あくまでもプロアスリートは稼いでナンボの商売。そこでマラソン転向を予想する向きもある。
トラックからマラソンへの転向といえば、東京五輪女子1万メートル代表の新谷仁美(35)だ。プロランナーの新谷が「大嫌い」なマラソンを走るようになったのはスポンサーへの恩返しのためという。1万メートルとハーフマラソンの日本記録を持つ新谷は今年、パリ五輪代表は狙わず5000メートルとマラソンの日本記録に挑み、4つの「頂点」を目指す。