新庄日本ハム3季目は「優勝を目指せない」が公約? 監督続投決定も…左右のエース流出必至
25日現在、5位の西武に5ゲーム差。2年連続の最下位沈没が濃厚な日ハムだが、新庄剛志監督(51)の来季続投が決まった。すでに球団から続投要請を受け、受諾する意向を伝えたという。地元の道新スポーツが報じていて、球団OBによれば新庄監督本人は3年目の来季に向けて、やる気満々だそうである。
「実際、24日の試合後に続投要請があったら受諾するかと聞かれ、『もちろん』と即答したそうだし、今年の6月あたりにはもう、来季を含めた構想を語ったりしていたからね。とはいえ、来年は今年以上に苦しい戦いを強いられる。1年目の昨年は、『優勝は目指さない』と現有戦力の見極めと底上げに注力し、2年目の今年は一転、『優勝しか目指さない』と勝負に徹すると公約したものの、結果は出なかった。本塁打王争いをする高卒5年目の万波(23)の成長、6年目の清宮(24)が中軸に定着するなど一定の成果は出ているものの、来季は戦力的にさらに厳しくなる可能性が高い。昨年からポスティングによるメジャー挑戦希望を球団に伝えている右のエース上沢(29)、今季国内FA権を取得した左のエース加藤貴(31)の流出が現実味を増しているからだ。当然、球団は引き留める方針だが、残留交渉がまとまるかどうかは微妙だと聞いている。チームトップの8勝(9敗、防御率2.96)を挙げている上沢とチーム2位の7勝(9敗、同2.87)をマークしている加藤貴が同時に抜ければ、よほどしっかり補強しないと、勝負にならない」(球団OB)
昨オフは、「打の柱」である近藤(現ソフトバンク)をFAで失った。集大成となる3年目を迎える来季、左右の絶対的エースまで欠くようなことになれば、新庄監督、「優勝を目指せない」と言うしかなくなってしまうのではないか。