阪神・大山悠輔を絶不調に変えた根本原因…良かれと取り組んだオフの肉体改造が裏目
岡田監督は就任時から大山に個別指導を施すなど、目をかけてきた。打つポイントを前に置く「前さばき」を伝授し、大山もこれを実践しているが、コーチ経験のある阪神OBは「マッチョ化したことが裏目に出ているのではないか」と、こう指摘する。
「大山は今年、92キロから94キロに増量した。一年でも長くプレーするべく、オフから全身のウエートトレに力を入れた。それによってパワーがついた半面、瞬発力が落ちてボールへの反応が鈍くなっているように映る。筋力がアップすると、感覚にズレが生じやすい。自分がココだ! と判断して振りにいっても、体が言うことをきかず、バットが出てこなくなる。昨年は岡田監督の言う、前さばきが一定の成果を上げたかもしれませんが、打撃は一つ一つの動作の積み重ね。一つでもズレが生じると、全体が狂ってしまう。いくら修正しようと思っても、なかなか立ち直れません」
復活する日は来るのか……。(【後編】につづく)
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苦しんでいるのは大山だけではない。5月中旬から二軍で調整を続けている佐藤輝明(25)もしかりだ。
なぜ佐藤輝は不振に陥ったのか。関連記事【後編を読む】…では、原因となった「真犯人」について詳しく報じている。