巨人「酷暑無問題」の幸運…山場の9連戦はすべてドーム開催、移動距離も最短
セの優勝争いは、広島、阪神、巨人の上位3球団が1.5ゲーム差の団子状態になっている。
夏場は試合が屋内と屋外のどちらで行われるかで選手の消耗度は大きく異なる。その意味で有利なのが東京ドームを本拠地とする巨人だ。
この8月、巨人の屋内試合は18。阪神、広島の12を大きく上回る。セはきょう(6日)から山場の9連戦がスタートするが、巨人はすべてがドーム開催(東京、ナゴヤ、東京)でなおかつ、最も移動距離が短い。
夏に苦しんだのは昨季の広島。8月は27試合中屋内はたったの5試合。投手防御率は7月の2.34から8月に3.70と大幅に悪化。13勝11敗3分けと勝ち越したものの、夏バテのせいか、9月は9勝13敗と失速した。
もっとも、いくら環境面が有利でも、実力が伴っていなければ宝の持ち腐れでしかない。昨季の巨人は8月に今季より2試合多い20試合も涼しいドームで戦いながら、12勝14敗で負け越した。
2020年以来、4年ぶりの優勝に向けて、オール屋内の9連戦の勝敗が大きなカギを握りそうだ。