菅野智之を「MVP最有力」と巨人OB太鼓判も…下位球団からまさかのライバル急浮上
かつての、という枕詞はもう必要ない。
巨人の菅野智之(34)が昨18日のDeNA戦に先発し、6回4安打1失点。勝ち負けはつかなかったものの、現時点でセの最多勝と最高勝率の二冠に立つ男は、この日も安定感抜群だった。
「真っ直ぐの球威というより質が復活し、打者を差し込めている。今季100イニング以上投げているセの17投手の中で16四球は最少で制球力も抜群。昨年まではコーナーを狙い過ぎてカウントを悪くする傾向にありましたが、それも直球に不安があったから。オフに相当走り込んだというだけあって、例年になく下半身が粘れている。これが復活の要因でしょう。無駄な力が抜けたスローモーションのようなフォームからキレのある球を投げている。理想的です。昨年4勝8敗、今季の開幕投手を戸郷に譲り『かつてのエース』『元エース』と報じられることが多くなりましたが、完全にエースの輝きを取り戻しました。巨人が優勝すれば、菅野がMVPの最有力候補でしょう」(巨人OBの橋本清氏)
巨人は開幕から打線が低調で、野手でタイトルに絡むのは打点王を狙う4番の岡本くらい。確かに、菅野が4年ぶり3度目の栄冠を手にする可能性は十分だが、ここにきて意外なところからライバルが浮上している。