今日の新刊
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「『女の世界』 大正という時代」尾形明子著
「『女の世界』 大正という時代」尾形明子著 「女の世界」は1915年から6年間発行された女性誌である。ジャーナリストの野依秀一(のより・ひでいち)が作った、「青鞜」や「婦人公論」のような教養主義…
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「60歳からの認知症にならない眠り方」中山明峰著
「60歳からの認知症にならない眠り方」中山明峰著 日本は世界一の長寿国だが、認知症は世界一多い。その背景に「不眠」があるのではないか。日本人の平均睡眠時間は7時間22分で、OECD加盟国で最下…
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「たすけ鍼天神参り」山本一力著
「たすけ鍼天神参り」山本一力著 深川で鍼灸治療院を営む染谷(せんこく)の娘で辰巳芸者のいまりは、芸妓をやめて父の仕事を継ごうと心に決めた。父に「染谷先生の鍼は世のひとの身体から痛みや苦しさを取…
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「知れば知るほど怖い西洋史の裏側」まりんぬ著 佐藤幸夫監修
「知れば知るほど怖い西洋史の裏側」まりんぬ著 佐藤幸夫監修 フランス王シャルル6世は自分の体はガラスでできていると思い込み、ふわふわの毛布で体を包み、転んで体が壊れてしまわないように服には鉄の…
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「幻のレコード」毛利眞人著
「幻のレコード」毛利眞人著 日本では昭和9年から20年までレコード検閲が行われた。淡谷のり子の「別れのブルース」などが発売禁止になったといわれてきたが、実はそういう事実はない。 当初は…
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「一億円の犬」佐藤青南著
「一億円の犬」佐藤青南著 小筆梨沙は六本木のセレブ妻と自称して、SNSでマンガ「保護犬さくら、港区女子になる」を投稿している。 ある日、出版社の編集者、寺本から書籍化したいという話がき…
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「ガラム・マサラ!」ラーフル・ライナ著 武藤陽生訳
「ガラム・マサラ!」ラーフル・ライナ著 武藤陽生訳 インドの貧しい家庭に生まれたラメッシュは、デリーにオフィスを構え、依頼人を志望大学に入れる「教育コンサルタント」を始めた。 ところが…
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「悪逆」黒川博行著
「悪逆」黒川博行著 男神山の大迫邸に男が侵入した。大迫健司を縛り上げ、金庫の暗証番号を聞くと、「1.2・4.8」と答える。だが、その番号を押せば警備会社に通報がいくことを男は見抜いた。 …
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「14歳からの映画ガイド」朝井リョウほか著
「14歳からの映画ガイド」朝井リョウほか著 歴史学者の本郷和人が薦めるのが黒沢明の「七人の侍」。野武士の略奪に悩む農民は、浪人を雇って野武士と戦わせようとする。戦国時代は武士だけでなく農民も戦…
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「武蔵野詩抄」正津勉編・解説
「武蔵野詩抄」正津勉編・解説 〈山林に自由存す/国木田独歩〉 「山林に自由存す/われ此句を吟じて血のわくを覚ゆ(後略)」 正津は、地球規模の危機が指摘されている今こそ、「都心へ」で…
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「あなたが誰かを殺した」東野圭吾著
「あなたが誰かを殺した」東野圭吾著 8月、別荘で過ごしている栗原朋香と両親は、恒例の山之内家のバーベキューパーティーに誘われた。集まったのは会社経営者や総合病院経営者など、いつもの顔ぶれだ。 …
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「葬送のお仕事」井上理津子著
「葬送のお仕事」井上理津子著 葬儀社に勤める荒瀬恵人は、高校2年のときの祖父の葬儀をきっかけにこの仕事に興味を持った。「やさしいおじいちゃん」という側面しか知らなかったが、葬式に100人もの会…
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「雇足軽 八州御用」辻堂魁著
「雇足軽 八州御用」辻堂魁著 越後宇潟藩浪人の竹本長吉は請人宿の手代にひたすら頭を下げて仕事を紹介してくれるよう頼んでいた。ふた月ほど前に紙屋を紹介してもらったのだが、そこは本業は高利貸で、長…
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「街場の成熟論」内田樹著
「街場の成熟論」内田樹著 ウクライナへの軍事侵攻以前に、プーチンはクリミアを併合し、それ以後も東部で分離活動を「特殊な軍事的作戦」として行った。だが、「ウクライナはこれからどうなるのだろう」と…
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「死者宅の清掃」キム・ワン著 蓮池薫訳
「死者宅の清掃」キム・ワン著 蓮池薫訳 不動産屋から、自殺した若い女性のワンルームマンションの清掃を依頼された。ドアノブを回すと、柔軟剤のラベンダーの香りと人間の腐敗臭が混じり合って鼻をついた…
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「夫妻集」小野寺史宜著
「夫妻集」小野寺史宜著 「もし楓がすごい人を連れてきちゃったらどうする?」と妻の和香が言った。楓のカレシはラッパーらしい。1万4000円もする寿司を頼んで待っていたら、2人は15分遅れてやって来…
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「霜月記」砂原浩太朗著
「霜月記」砂原浩太朗著 神山城下で町奉行を務める草壁藤右衛門が突然失踪した。 翌日、草壁家に城から使いが来て、「かねての願い通り、嫡子総次郎の家督およびお役目相続の儀、差し赦すものなり…
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「奇病庭園」川野芽生著
「奇病庭園」川野芽生著 文書館の地下房で暮らしている極貧の写字生は、通信局長の部屋で持ち出し厳禁の重要な手紙を書き写す仕事をしていた。ほかの者が帰った後、ひとり残って仕事をしていたとき、ペン先…
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「同盟は家臣ではない」孫崎享著
「同盟は家臣ではない」孫崎享著 現在の日本の外交・安全保障政策は「米国を喜ばすため」のものであり、我々はこの思考から離れなくてはいけない。現在の世界情勢はアメリカの一極支配ではなくなった。アメ…
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「昭和街場のはやり歌」前田和男著
「昭和街場のはやり歌」前田和男著 1960年から1970年は安保闘争が激越を極めた時代だった。その運動を継承しようとする動きがあるが、著者は、頭では理解できても情緒的には無理だと感じた。 …