今日の新刊
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「社長解任」有森隆著
1982年、トヨタ自工とトヨタ自販は合併してトヨタ自動車となり、トヨタ自販社長の豊田章一郎が社長に就任した。実はこれは創業家への〈大政奉還〉の布石だった。 トヨタ自工の創業者・喜一郎の義兄で…
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「ひとりの記憶」橋口譲二著
妻を亡くした笠原晋氏は召集を受け、2人の娘を親戚に預けて陸軍兵士としてシンガポールに渡った。薬剤師だったため病理研究所に配属され、薬草園で薬草を栽培したりしていた。 終戦後、朝鮮人慰安婦を朝…
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「ウチの会社電気売るんだってよ」関電システムソリューションズ㈱ビジネスコンサルティング部編
電力小売り自由化になって、電力小売り事業に乗り出す企業が増えているが、参入するためには登録申請が必要だし、また顧客にとって魅力的な電気料金メニューをそろえる必要もある。例えば、顧客の実家や一人暮らし…
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「小説 新聞社販売局」幸田泉著
大和新聞社の記者・神田亮一は編集局長の古石に疎まれて、37歳で販売局に異動となった。くさっている神田に、担当員になれという追い打ちが。担当員とは新聞販売店を任せる人材を探し、その新店主を育てる仕事だ…
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「幻の東京五輪・万博1940」夫馬信一著
1940年に東京オリンピックが開催されるはずだったことが最近話題になっているが、実はこれは〈紀元2600年〉の記念事業として行われる予定だった。しかも、日本で初めての万国博覧会と冬季オリンピックも開…
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「拳銃伝説」大橋義輝著
1930年11月14日、東京駅で浜口雄幸首相が狙撃された。暗殺は未遂に終わったが、浜口はケガがもとで死亡した。 浜口を撃ったモーゼル拳銃は、清王朝の皇族で東洋のマタ・ハリとよばれた川島芳子の…
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「100歳夫婦力!」本岡典子著
吉田信さんは取材時102歳、妻のツルさんは同104歳、百寿夫婦だ。 しかし、福島第1原発事故で避難し、信さんがリハビリのために特別養護老人ホームにいるため、現在は別居状態。シベリア抑留から帰…
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「成功者は、だから努力をせずにセンスを磨く」梅中伸介・岡本のぞみ・井上真規子著
成功者は小手先のビジネススキルを磨くより、若い頃から人間力を磨いてビジネスセンスを身につけてきた。重要なのは飛び抜けたアイデアを生み出すセンスを磨くことだ。例えばアキレスの〈瞬足〉シリーズは、全力で…
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「中東の現場を歩く」川上泰徳著
アラブの若者が大挙して〈イスラム国〉に行くのを、洗脳されているからだとか、現実に絶望しているからだとするのが欧米やアラブ諸国の見方だが、そんなことで何万人もの若者が動くことは考えられない。 〈…
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「逆島断雄と進駐官養成高校の決闘」石田衣良著
逆島断雄の家はかつては日乃元皇国の皇室を守る近衛四家のひとつだったが、父の逆島靖雄中将が軍令違反で逆賊とされてから没落した。だが、真実は謎に包まれている。進駐官養成高校に通う断雄はある日、同級生で同…
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「戦う民意」翁長雄志著
辺野古基地移設問題で沖縄は政府と対立している。政府は沖縄に海兵隊が駐留することが中国に対する抑止力になると主張するが、アメリカは海兵隊のグアム移転を考えていて、沖縄でなくてもかまわないことになる。海…
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「幕末明治異能の日本人」出久根達郎著
勤倹節約で知られる二宮金次郎は、〈奇智〉の人でもあった。広大な竹林を金をかけずに畑にしたいと相談され、無料でタケノコ掘り放題と触れまわったら、村人が大喜びでタケノコを掘った。その穴に山芋を植え、今度…
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「無戸籍の日本人」井戸まさえ著
著者は再婚後に出産し、市役所に出生届を提出しに行った。そのとき、民法の規定で、離婚後300日以内に生まれた子どもは前夫の子とされることを知った。著者が離婚する以前から前夫とは別居していることを説明し…
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「海洋大異変」山本智之著
現在、絶滅危惧種に指定されているニホンウナギ。漁獲量が激減しているが、その原因は乱獲と〈河川環境の悪化〉だという。河川をコンクリートなどで人工護岸化したうえ、堰や水門、ダムなどを造って川を分断したた…
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「上を向いたら歩けない」 横山直樹著
現在、日本では格差の拡大が社会問題になっている。従来、株式会社は資本主義の象徴とみなされて、格差を生み出すメカニズムのように考えられてきたが、実際は株式会社は階級対立の発生を緩和する役割を担ってきた…
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「スチールラックのすごい収納」Emi著
「とりあえず家具」の印象があるスチールラックは、棚板1枚当たり耐荷重が100キロ以上あるので、収納に使うと便利。例えば、ハンガーポールを付けると洋服を掛けられるので、使いにくい部屋をクロゼットに変身さ…
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「フェイバリット・シングス」村崎友著
六呂田録郎は推理作家。自分と同名の私立探偵が主人公の小説を書いている。 締め切りが迫ったある日、愛犬を散歩させているとき、女子大生っぽい女になぜかテレビの配線を頼まれた。その夜、突然、頭の半…
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「2020 狂騒の東京オリンピック」吉野次郎著
新国立競技場の建設をめぐる騒動があったが、これは、明治天皇をしのぶために造られた神宮外苑にある国立の施設ということで、思い入れが強いということが足かせになっている。 また、スポーツは心身を鍛…
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「政治家・橋下徹に成果なし。」薬師院仁志著
大阪維新の会は自分たちの実績を紹介するとき、橋下市長就任以前から大阪市債残高の漸減は始まっていたのに、自分たちの実績に見せるなどの情報操作を行っている。 また、経済苦の女子高生が私学助成を訴…
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「美麗島紀行」乃南アサ著
1544年にポルトガル船が台湾を〈発見〉したとき、そこにはマレー・ポリネシア系の部族が先住していた。多民族多言語の住民が暮らす台湾には統一政権がなかったのだが、その後、スペイン、オランダ、日本、中国…