今日の新刊
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「戦うハニー」新野剛志著
大手保険会社を退職して、「みつばち園」の保育士となった星野親。そこは〈ダイナマイト・ハニー〉と呼ばれていた。かつて偽のダイナマイトを持って侵入した離婚調停中の園児の父親を、保育士たちが撃退したことが…
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「福島第二原発の奇跡」高嶋哲夫著
東日本大震災が起きたとき、福島第1原発と同様に福島第2原発も危機に見舞われた。だが、幸い第2原発では外部電源が1回線維持されていたため、社員は残って必死で対処する。地震で原発は緊急停止したが、津波で…
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「帝都妖乱」久楽健太著
大東亜戦争に勝利してから70年後の日本。久遠零介は浅草で幼馴染みの友人と会っていた時、突然、狙撃された。実はそれは、久遠を仲間に引き入れようとする大日本帝国陸軍部隊〈十三機関〉の篝市香らが行った「査…
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「福澤諭吉 学問のすゝめ」川北義則著
福澤の言葉で一番有名なのは〈「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」といへり〉だが、著者は最後に「といへり」があることに注目。つまり福澤は「と言われている」といっていて、「人間はみな平等だ」と…
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「核に魅入られた国家」会川晴之著
1985年、〈パキスタンの原爆の父〉カーン博士が京都大学の航空工学教室を訪れ、ウラン濃縮の資料が欲しいと申し入れたが、「日本は平和国家だから」と拒絶された。 日本では原爆用の90%以上の高濃…
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「こじらせない離婚」原口未緒著
離婚の話し合いは修羅場になることが多いが、著者に言わせると、必要なのは「心の整理が9割、法律が1割」だとか。 初めに〈不満ぶちまけリスト〉を作って不満を吐き出し、次に自分の離婚後の生活をイメ…
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「HAKUTO月面を走れ」袴田武史著
著者が代表を務める「HAKUTO」チームは、グーグルがスポンサーとなっている月探査レース〈グーグル・ルナ・エックスプライズ〉に参加し、優れた実験結果を出したチームに贈られる「中間賞」を受賞した。 …
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「羽生結弦 王者のメソッド」野口美恵著
14歳のとき、羽生結弦は「僕はレジェンドになりたい! 人類初の何かで、僕だけってことをみんなに見せたいな」と宣言した。 2014年、五輪王者、世界王者となった羽生はショートプログラムの〈後半…
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「50代からのアイドル入門」大森望著
モー娘。のコンサートで、リーダーの道重さゆみは客席に向かって「ちびっこのみんなー!」と叫んだ。続いて「そしてはげ気味のみなさああん!」と。 実はコンサート会場には年配の男性がけっこう多い。ア…
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「息子に贈ることば」辻仁成著
息子に「パパ、若さってどういう意味?」と聞かれた著者は「生きてることで、まだ発見してないものがたくさんあるということだよ」と答える。 「こんなにたくさんの楽しいことがまだまだあるんだと気がつけ…
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「名作うしろ読みプレミアム」斎藤美奈子著
「これこそ、昼のために、とっておくべきものだ」 本が禁制品になった近未来で、役所の焚書課に勤めるモンターグは違反者の本を焼くのが仕事だ。だが、本の魅力に取りつかれ、重い本を抱えて逃げる。そのと…
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「核の戦後史」木村朗、高橋博子著
アメリカのABCC(原爆傷害調査委員会)は1947年、広島、長崎に入り、被爆者の治療は一切せずに原爆の効果だけを調査した。 葬式代を出すなどして被爆者の遺体を集めてデータを収集し、1975年…
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「砂丘の蛙」柴田哲孝著
殺人事件の刑期を終え、出所したばかりの崎津直也の死体が神戸港に揚がった。その知らせを受けた夜、10年前、崎津を逮捕した刑事・片倉康孝が刺された。片倉と崎津を刺した凶器は同じものだった。 片倉…
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「コーヒーの科学」旦部幸博著
コーヒーのなかでも〈モカ香〉と呼ばれる独特の芳香をもっているのが、イエメンのコーヒーだ。この香りは乾式製法によるものだが、同じ乾式製法でもブラジルのコーヒーからは感じられない。ブラジルでは収穫したコ…
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「土と水の探究者たち」瀬古一郎著
1995年、阪神・淡路大震災が起きたとき、それまでの最大値だった震度7を超える被害が見られる地域があった。 砂防、港湾などのプロジェクトに関わってきた中央開発㈱のメンバーは、区分地図を持って…
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「すしそばてんぷら」藤野千夜著
下町で祖母と2人暮らしの寿々は、早朝のテレビ番組でお天気おねえさんを務めているが、婚約者の心変わりでいきなり破談になった。そのうえ気象予報士の試験にも落ちた。 事務所の社長が赤穂浪士も食べた…
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「図書館(超)活用術」奥野宣之著
販売ノルマや売れる商品のアイデアに悩んでいる人は、近くの図書館に行くといい。情報が必要な場合、ネット検索をする人が多いが、ネット検索では「誰が調べても同じ」にしかならない。だが、図書館では「自分だけ…
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「銀座百話」篠田鉱造著
明治7年、銀座2丁目の横辻で、むしろを敷いて小机を前に「八犬伝」を読む少年講釈師がいた。朝野新聞社社長の成島柳北が人垣からのぞくと、隣に付き添っている老婦人に見覚えがある。かつて世話になった元旗本の…
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「公方様のお通り抜け」西山ガラシャ著
尾張徳川家の戸山下屋敷に出入りする大百姓・外村甚平は、屋敷奉行の拝郷弾蔵から大きな仕事を頼まれた。公方様が鷹狩りの帰りに屋敷に立ち寄るので、公方様を楽しませる庭を造ってほしいという。 公方様…
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「菌世界紀行」星野保著
北大の大学院でカビなどの研究をしていた著者はアルバイト先の研究者に、研究に役に立つのではと雪腐病菌を教えられた。雪の下で踏んばっている植物に雪腐病をもたらすというマイナーな菌類だ。 氷点下で…