「逆島断雄と進駐官養成高校の決闘」石田衣良著
逆島断雄の家はかつては日乃元皇国の皇室を守る近衛四家のひとつだったが、父の逆島靖雄中将が軍令違反で逆賊とされてから没落した。だが、真実は謎に包まれている。進駐官養成高校に通う断雄はある日、同級生で同じく近衛四家のひとつ、東園寺家の令嬢、彩子と話をしているとき、いきなりライフルで狙撃された。とっさに身をかわしたが、犯人は不明だ。彩子は皇女瑠子さまからの伝言を断雄に伝えた。「わたしを助けて」と。やがて、ラルク公国を訪問中の羅子女皇と長女の璃子皇女が自爆テロに遭うという事件が発生する。
争いの嫌いな少年が命を狙われ、自分の能力を駆使してサバイバルする青春アクション。(講談社 1600円+税)