阪神藤川監督がリリーフ投手を酷使?いや、このやり方は面白い!さらなる成長を促す方法論
タヌキだな……と思った。2月の阪神の沖縄キャンプ。藤川球児新監督(44)に「抑えはどうするの?」と聞いた。
「まだぜんぜん決めていないんですよ」
新監督はこう即答したが、私は信じなかった。 後で聞けば、昨年11月の段階で岩崎優に「九回で考えているからな」と伝えていたという。ウソをつかれたわけだが、失礼だとは思わなかった。
リリーフ投手の重要性を誰よりも分かっているはずの藤川監督が、最も大事なストッパーに当たりをつけていないわけがない。それでも、しれっとした表情で腹の中を見せようとしなかったことに、むしろ「やるな」と感心させられた。
開幕早々、その藤川監督の投手起用に賛否が飛び交っている。
さる6日の巨人戦でリリーフの石井大智が3連投。石井は開幕2戦目の今季初登板でいきなり回またぎの2イニングに投げるなど、チーム9試合のうち早くも5試合に登板している。及川雅貴、岩崎も5試合。6日の時点で3人ともシーズン79登板ペースとあって、酷使を心配する声が上がっているようだ。